グランパスvsヴェルディ~CKニアゾーンの守備

まず始めに他のブロガーさんの記事を参考にしたことと普段よく見ていないチームについてなので勝手な推測になることをお断りしておきます。すみません。

ヴェルディはコーナーの守備をゾーンで行っていたようで配置は下の図の通り。

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17分にニアの2番(安西)と9番(ドウグラス)が動かされて3番(井林)の前にグランパスのワシントンに入られ決められます。
ここで疑問は172cmと高さのない2番安西がストーンの位置に入っていることと、ニアに入った相手に23番とストーン役の2番がついていき、結果的に9番も動かされて決められてしまったこと。

まず1つ目の疑問ですが、おそらく一番前の2番はショートコーナーに対応したり前のゾーンを埋める役でストーンではありません。実質的には7人でゾーンを組んで2番は補助的にこの位置に入っていると考えた方が良さそう。なので実際にストーン役になるのは9番のドウグラス

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2番目の疑問。シャビエルが蹴る前にグランパスの23番青木がキッカーに向かって走ります。ヴェルディ2番の安西は競り合い要因ではないのでヴェルディ23番がマーカーについていきます。安西も自分の前のスペースを消すため前に出ます。安西は32分のコーナー守備でも蹴られたと同時に前に出て行っているので役割的には間違いではないはず。
つまり、ヴェルディの2番は自分の対応するスペースを消すために前に出て、23番はマークのために付いていったのです。

結果的に2枚前に出たところに7番をおとりにストーンのドウグラス(9番)を引っ張ってワシントン(8番)が後ろから入ってきて決めます。

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ストーンを動かして11番の佐藤でGKを止めた黄色のエリア。そこにエリア外後ろという死角から走り込むワシントンとストーンを越えつつピンポイントで落とすシャビエルのキック。

ヴェルディの守備対応がおかしかったのではなく、グランパスのデザインとシャビエルのキック精度が見事なコーナーキックでしたね。

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ちなみにヴェルディは後半はコーナーの守備をマンマークに変えています。ピンポイントのキックを入れられたらゾーンではきついですからね。