ライプツィッヒ分析動画 パート1



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まずシステムについて見ていきましょう。
ライプツィヒは4-4-2システムを採用しています。通常の4‐4‐2に比べるとサイドの2枚がFWと同じくらいの高い位置を取り、ほぼ4-2-4のような形になります。

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ウインガーを高い位置に置くことで、より多くの選手を素早くカウンターアタックに参加させることが可能になります。

両ウイングはFWとほぼ同じ高さまで上がり守備をします。ボールを奪った時、彼らはすでに高い位置にいるので素早くカウンターアタックに移行し、相手のペナルティボックスまで到達できるのです。

それでは、この前進させた2枚のウインガーを使ったライプツィヒカウンターアタックの特徴とはどんなものでしょうか。

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カウンターアタックの時、ウインガー(図では左ウイング)は中に絞り込み、味方を繋ぐリンク役となります。

守から攻へ切り替わると同時に、片方のウインガーが中央に入りプレイメーカーとしてつなぎ役になりカウンターを成立させます。

そして逆サイドのウインガーは敵陣深くに侵入し味方のためのスペースを創出します。

それでは、次の攻撃パターンであるサードボールについて見ていきましょう。

フットボールにおいて、空中戦に勝利することは重要なことです。しかし、さらに重要なのはセカンドボールを奪うことです。

現代のフットボールは非常にプレッシャーがきつく、ロングボールが頻繁に使われます。これがセカンドボールがとても重要になってくる理由です。

ライプツィヒの試合ではセカンドボールだけでなく、サードボールのための動きを見ることができます。

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後方からロングボールが入り、空中戦が発生します。

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その時、中盤の選手がすべて中央エリア、そしボールの落下点(空中戦が起こる場所)の後ろに密集しています。

この動きによってセカンドボールを奪取する可能性を高めることができます。

そしてもしセカンドボールを奪取できなかった場合でも、再びプレスにいくことが可能となります。

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セカンドボールが落ちるのが中央のエリアでも、右のエリアでも、左のエリアでも、前方でも、彼らはあらゆるエリアに再プレスに行く準備が出来ています。

これらのポジショニングはセカンドボールだけでなく、サードボールにも対応できるようデザインされているのです。

例えセカンドボールを相手に奪われても中央に密集したポジショニングにより再びプレスを掛けなおすことが可能になります。

このサードボールに対するポジショニングがライプツィヒの脅威的なカウンターアタックに繋がっています。なぜならディフェンスにおいて最も危険な瞬間とは攻撃している途中にボールを失ってしまう時だからです。

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対戦相手のFWにセカンドボールが渡った時。相手チームの選手はそれを受けて前方に動き出しています。

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しかし、ライプツィヒはサードボールを奪い返します。ライプツィヒが奪ったボールを前に繋ぐと、前に動き出してしまっていた相手チームの選手はディフェンスに戻ることが出来なくなっています。

これが対戦相手が最も攻撃を受けやすい瞬間です。

最後にライプツィヒの良くない時の場面を見て見ましょう。

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3人のプレーヤーが空中戦が起こっている場所より前にポジションしています。

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この状態からセカンドボールが相手に渡ると、ライプツィヒの選手はディフェンスに参加することができません。そしてライプツィヒの1列目、2列目の守備ラインはすでに崩れてしまっています。

そこからさらにボールを前方に運ばれ自陣に入られる時には、ライプツィヒのディフェンスは、完全手薄になってしまいます。

~まとめ~

セカンドボール、サードボールの局面は非常に大きな攻撃のチャンスに繋がります。しかし一方ディフェンスにとってはとても危険な場面と言えます。

したがって私達はファーストチャレンジだけでなくセカンド、サードチャレンジについても考えていくことが必要になってくるでしょう。