並びは以下の通り。
大谷をニアに置いて北川を監視。ジョンス、江坂、ポギョン、
クリスティアーノの4人
が柏では競り合いに強いメンバーだと思われる。その4人がニアにボックス型を作っていると見ることも出来る。いずれにせよニアの方から強い選手を並べているのだろう。
清水の配置は以下の通り。
キッカーは金子。右利きなのでアウトスイングのキックになる。セオリーとしてはニアで合わせる場合とファーからの折り返しはインスイング。正面から叩くように合わせる時はアウトスイングが有効と言われている。
ボックス内には6人。北川をニアに、残りの5人はファー側に弧を描くようにセットしている。
金子のキックは北川に向かって越えるようなボールが蹴られる。北川がニアで合わせるように前に出ると大谷、江坂が北川をマーク。パクジョンス、
クリスティアーノの間にスペースができる。
そのジョンスの前のスペースに向かい
フレイレが入って行く。パクジョンスは
フレイレと競り合う。これでニアの4人の内3人が消える。
パクジョンスがいたスペースにテセが
クリスティアーノの死角から入ってヘディングシュート。ニアよりだが正面から叩きつけるセオリー通りの形。
このコーナーのポイントはパクジョンスという相手の一番強いところを
フレイレで潰して、テセというこちらの一番強いところをフリーにしたこと。北川と
フレイレのスペースを作りだす動き、金子のキックの精度、テセのヘディング。
見事なデザインから、ゾーンの守備の弱点を攻略した完ぺきな
コーナーキックからのゴールだった。