ゾーンディフェンスは守備の魔法じゃない(と思うよ)

 試合がなくて暇なんで適当に思ったことを。特に強い主張はありません。

 これはシーズン始まったころから思ってたこと。ある論に対する違和感。

「ヨンソン監督になってゾーンディフェンスに取り組んでいる。これが完成すれば守備が良くなるはずだ」

ってやつ。

 完成ってなんぞやと。もう2年以上4-4-2ゾーンやってるし、基本はできてるじゃんと思うわけです。セットしての守備はヨンソンさんも前監督の小林さんもやり方は概ね一緒で目新しいことなんて別にしてないと思うんですね。

 守備がぱっとしないのはメンツの問題じゃないかと。中盤4人が攻撃に長所を持つタイプで決して守備が強いわけじゃないですからね。

 4-4-2ゾーンって失点を防ぐ魔法の技じゃなくて、たんなる守備の一般教養だと思います。それがないチームがゾーンに取り組んだら守備はがらっと良くなるかもしれないけど(2015年と2016年じゃ守備がらっと変わったよね)、エスパルスはある程度一般教養は身についてるんですよね。

 今のチームの失点っての逆にゾーンの特徴を利用されてやられてるような気がします。例えば、

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 サイドに運ばれて、ギャップをボランチがカバーに行ったスペースを使われるやつ。スライドしたギャップをカバーするのは4-4-2ゾーンのセオリーだけど、エスパルスはそこをよく使われますよね。

 他には、
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ボールホルダーに対して一人がアタック、横の選手は斜め後ろのポジションを取るというセオリー。この時、横に横に動かすと、守備者は斜め斜めにポジションするので中盤のラインが徐々に下がってしまう。そこでできた中盤のスペースをフリーで使われるというやつとか。

理論上はスペースはスライドしたり、前や後ろから列を変えてカバーするんだけど、ボールを繰り返し動かされたら常にスライドが間に合うわけじゃない。
 ということで、ゾーンどうのこうのじゃなくて後は個々の守備技術や判断力だったり、プレッシングのはめ方だったり、システム変更で乗り切ったり、その辺なんじゃないかと思うわけです。

 僕はヨンソンさんになって変わったのは、プレッシングと攻撃面だと思うんですけどね。

 おまけ。4-4-2ゾーンの弱点解説されてます。