J2リーグ 第4節コンサドーレ札幌戦より~楔とカウンター。

札幌戦はまたも3バックを攻略できずに無得点でした。しかも初の敗戦。なんか点が取れるような気がしないぜ。....なんてマイナス思考になってしまいそうです。3バックによる人海守備からどうやって点を獲ればいいんでしょう。思わず試合後考えこんでしまいました。答えは出ないんですけど。
 
ただ何もしてないわけじゃないんですよね。例えばミドルシュート。これは確実に意識してるし、枠内にいく本数も増えているし。ミドルはきっと練習でも取り組んでいるんじゃないでしょうか。
 
他にはこれ前半10分過ぎの場面なんですが、

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本田から札幌の中盤とDFラインの間に入った河井にパスが入って、
 
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河井はドリブルで少し右横にボールを運んでDFの意識を前にを引きつけると。
 
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その裏のスペースへ斜めに走り込む石毛にピタリのパスが出てシュート。これすごくいい攻撃です。引いて守る相手を崩すお手本みたいですね。
① くさびを入れて相手を動かし
② 味方が移動する時間を作り
③ ラストパス
この間にパスを1本入れることで相手を動かしスペースを作るプレーは小林監督の攻撃の特徴のようで開幕前インタビューでも度々くさびからのプレーについて語られていました。
次にその少し後の場面。
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中盤で河井が中盤でカットして、
 
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元紀にパス。
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元紀は少し前に運んでから中を見ます。航也も間で要求してるので意図は合っています。でも相手に前を塞がれてたので、
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元紀は前に少し運んで、DFラインのギャップに走りこんだ河井にパス。これは合わなかったんですが面白いプレーです。これも①元紀が中に入れようとしてDFの意識を前に向け、②少し運んで味方の時間を作り、③ラストパス。仕組みは同じと見ることも出来るんじゃないでしょうか(ちょっと無理目かな)。こっちのはくさびとは言わないかもですが、バイタル辺りの「間」に相手の守備を引きつけて最終ラインのどこかにシュートを打つスペースを作るというのはチームの攻撃のパターンとして意思が統一されてるようです。
で、ここからがメインなんですが(前置きが長いですな)、ちょっと僕ここまでの試合を見てきて気になってることがありますっていう話なんです。それがこの2番目の場面なんです。何かって言うとカウンターなんです。くさびはくさびでいい攻撃なんですが、一方このチームカウンターが詰まるというか、遅いというかそんな感じを受けるんですね。同じ場面でも、もしゴトビ監督の時代だったら
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まず最初のパスが足元でなく前のスペース。で航也が引っ張ってファーに石毛が入って、クロスからドンみたいな。これだと①②の攻撃ですね。
一つ手順が省けるからその分、速いんです。でもあんまりこういう攻撃見られないんです。あっ行けそうと思う場面でも行けない時が多いんです。これ何でって考えたら、たぶん理由はこの場面に表れてるのかなと思ったわけです。つまりこのチームは攻撃の形がしっかりと意識付けられていて、それがしっかり意識付いてるが故に攻撃に移行した際にまずその形がチームの絵として描かれると。これは僕がゴトビさんのサッカーが好きだったからゴトビあげしてるというわけでなく、カウンターが遅いのはこういう傾向があるのからなのかなというあくまで比較例です。ゴトビ時代は逆に外枠の攻撃が多くて中を崩せなかったわけですから。良し悪しなんです。僕は相手を動かしてそのスペースを使うような意図のある攻撃は好きなので、小林監督のサッカーは好きです。くさびを入れる攻撃は中を固められても崩せるというメリットがある反面、くさびを入れる攻撃だけだと攻撃が1つ手順が多くなるのと、中に入れることで中央に相手のDFを集めてしまうというデメリットもあるのかなと感じました。

まあただの想像の話ですけど。

なんだかんだで試合明日なんですね。色々考えると早いもんです。明日はそろそろ勝ちが見たいなあ。たぶん大丈夫でしょう。それでは今回はこんなとこで。ではまた。