明治安田生命J1リーグ第25節ベガルタ仙台戦 コーナーキックレビュー


 ベガルタ仙台の配置は以下の通り。

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 キッカーは野津田。左足からのインスイングのキック。ボックス内に6人。180cm台の大岩、平岡はファーサイドにセット。
 奥楚がショートコーナーとこぼれ球、後ろに富田と関口のカウンター対応。

 それに対するエスパルスの守備の配置は以下の通り。

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 ニアゾーンの前に長谷川、その後ろにドウグラス。その他はマンツーマン。大岩にファンソッコ、平岡にはフレイレがマーク。
 カウンター要因に金子、こぼれ球とカウンターの中継役に河井。

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 野津田のキックと共に中央前の阿部、蜂須賀がニア側へラン。マーカーの白崎、松原を引き連れてゴール前中央にスペースを作る。
 ファーの集団の内、椎橋と平岡はステイ。大岩がそこを膨らむように回り込み中央へ向かう。
 マーカーのソッコが付いていくが、ステイする平岡と椎橋、そのマーカーのフレイレと飯田の4人の集団がスクリーンになってマークが遅れる。

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 ボールはニアを越えて中央に向かう。ストーンのドウグラスが反応するがクリアできず。大岩が入ってくるがソッコは追いつけない。

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 大岩がシュート。ゴール前にいた石原がややファー側に動きデュークもマークに付いているためたファーのコースは消えたように見える。そのためか六反はニア側に動いて対応。しかしボールは石原とデュークの間を抜けてゴールイン。

 仙台のデザインを推測すると、

・最も高さのある大岩にシュートを撃たせる。

・シュートを撃つポイントはゴール前中央。あらかじめ中央にセットした選手をニアに走らせシュートポイントを空ける。

・大岩をシュートポイントから一番遠いファーにセット。間に2人の味方を置いてマーカーのファンソッコにスクリーンをかける。

・中央ストーンのドウグラスが追いつけないように、ニアを越えてゴールからやや離れたゴールエリアのラインの手前に落とす。

 スペースの空け方、マーカーをスクリーンしてマークを剥がす、ニアを越えてゾーンで守るストーンが触れない位置に落とすキック、シュートのコース。

 全てが決まった見事なセットプレーからのゴールだった。