岐阜戦 観戦メモと思ったこと

元々このブログ、スポナビに投稿していたブログのメモ書きと適当に勝手なこと書いて憂さ晴らしする用のブログだったのですが、居心地がいいのでこちらがメインになってる今日この頃です。最近は多少人目を気にして整えてから投稿していたのいたのですが(一応これでも...)本来の趣旨に戻って今回は思うがままにメモります。(ただ何か書きたいけどちゃんとやるのめんどいだけです、さーせん。)
 
まずスタメンなんですが、今回もコバさんはちゃんと相手を分析しながら戦術練ってるなというのがわかるメンバーでございました。岐阜の守備はボールによってくる守備で
 
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河井に縦パス入ったところ。ボランチ2人とDFラインから1人出て3人で囲む。両SHがDFラインの辺りまで下がっている。バイタルの横あたりにスペース。だが囲まれているので河井は後ろに戻す。
 
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ハチに戻し石毛に渡ったとこ。また石毛に対し3人で。その後ろ、今度は別の場所にやっぱりぽっかりとスペース。
 
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そのスペースで受けた元紀が運んでシュート。多分これが狙った形。岐阜は人に寄ってくるけどスペースを埋めるということをしない守備。ボールを動かして相手も動かし守備ブロックの間にスペースを作りそこに入って崩していけばいい。そのためのスタメン。
ただ結構岐阜の守備がガツガツくるのが面倒そうで。だったらプレスをいなすように無理せずボールを回して相手を疲弊させれば後半はズドン、ズドンじゃね?とか思ってました。でも実際の前半はそれとは違う光景で...。かなり無理して狭いとこ通そうとしてたんですね。例えばこんな。
 
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ここシラに出すまではさっきと一緒。
 
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ここでぐいっとターン。川口に当てて。
 
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リターンを受けたけど相手にカットされます。たまには勝負するプレーは必要なんですけどボールを失っていったり来たりするなら開いてるスペース使ってた方がいいんじゃない?と思ったわけです。今どういうプレーが必要か考えながら。開いてくる場所が中なら今こそサイドや奥だけじゃなくてポストと出し入れで中から。なのに長いボールもかなり多くて。で、前半見ての感想が、

   

多分、監督の修正が入るだろうと。落ち着いて回していけ、相手を動かして開いてるスペースをちゃんと使おう、的な。
 
では後半。
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あれっ!蹴るの?
 
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サイドからクロス?
 
前半より、長いボールやサイドが増えてるじゃん!僕の考えは違ったのかな。札幌戦で河井から石毛でシュートのような中に入って動かして裏みたいな攻撃を見せると思ったら。岐阜のシステム変更に関しては見直してないから良くわからないけど、どっちにしろ清水は前半より上手くいってないようで。さらに、
 
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わが軍の戦術兵器(サイドをぶち抜くってことか)。
 
さらには
 
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清水のNO1.ターゲット(高さね)。
 
おっ、おう...。ついにガードの上からぶん殴るのねの展開。
 
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でも最終的には両軍ぐちゃぐちゃ。後半はボコすでしょと余裕ぶってたのに、逆にカウンターで際どいのくらったりで引き分けで終わり。もう試合後はこんな心境でございました。
結構マジへこみ。僕が考えていたのとチームとしての狙いは違ってたみたいだし、岐阜を舐めてたわけじゃないけど勝てるだろうという予想も外れ。俺、見る目ねぇ。さらにもっとへこんだのがエスパルスのチーム力はJ2では1、2位クラスだろと思ってたけど、それってやっぱり僕の見る目がなくて一部の人が言うとおりJ2でもそんなに強くなのかも...と思えてきたこと。
 
でも自信は翌日にある程度回復しました。何でかってと監督の試合後のコメントを見て。
 予定通りアプローチが良くて、食いつくので簡単に裏を取れるというところが、センターバックボランチが持ち出した時のサイドハーフとトップの連携が悪くて、ボール保持者が出せるタイミングではないのに動き出したりとか、ちょっともったいなかったというのが点を獲られたあとの我々の攻撃だったと思います。
後半はどちらかと言えばマンツーマンに近いので、タイミング良く裏が取れれば簡単に破れるところがなかなかできなかったという……反面、足元に付けた時のアプローチが鋭くて、ですからチェックの動きだったり、フリックだったり、裏を取ったりというところがもう少し個人のところにあれば良かったですが、何か緩い中だったら持てるのですが、ハメられるとそこの空間を外したり、もう一回動きを変えてボールをもらうという個人戦術が少し乏しいなと。

 
このコメント、解釈の仕方は色々ありますが少なくとも選手達のプレーは監督が望んだ形ではなかったよう。裏ってのはたぶんDFラインの裏だけじゃなくて相手を動かした裏。そこを取れるのに使ってない。ボールを動かして、やり直しながら。自分達がどう動くと相手のどこに穴ができるか見る個人戦術がないと。こういう意味なら自分の見方は間違ってはいない。

もう一つ自信回復の要因はエスパルスはやっぱり弱くはないとわかったから。岐阜の選手は試合後ピッチにへたり込んでいました。ここまでエスパルスをリスペクトして戦ってくれたんだと思ったわけです。岐阜だけじゃなくこれまで対戦したチームもエスパルスを特別視して戦ってくれたということは対戦相手がエスパルスは強いと判断していたからだと思います。
 
やっぱオレ、間違ってないじゃん。
 
と同時にこれは大変だぞという思いも湧いてきました。むこうはこういうフルパワーで戦うのは42試合中の数試合、でもこっちは42試合全部こういうモチベーションの相手と戦わなければならないのです。例えば岐阜の守備はセオリーからは褒められた守備じゃない。イタリア人指導者がみたら強烈なダメ出しでしょう。ちょうど南アフリカW杯前の日本代表みたいに。でもあの時の日本代表も前半だけはいい試合していた。この試合の岐阜はそれを試合終了までやり切ってしまったんですね。何かが足りなければ何かで埋め合わせるということ。そしてそれをやり切らせたのはエスパルスに勝つんだというモチベーション。これはエスパルスにとってはまさに強者ゆえの不利。
 
J2のチームと試合するとき大変なのはただドン引きされるから大変ってだけじゃなくで、こっちの弱みや嫌なところを凄く現実的な方法でついてくるところ。選手の力は落ちるけど引き出しは意外と各チームそれぞれ持っている。これはJ1じゃなかなか味わえない。ただ自分達は強いぞ、いいサッカーしてるぞというんじゃ勝てないんですね。これはこれまでの12試合でようやく気づいたことです。
 
おかしな考えかもしれないけど僕はJ2で戦うという経験ができてよかったなと思っています。J1にいたら簡単にはつけられない力がつくと思うから。いわゆる良い戦術、技術だけを求めるのじゃなくて、勝つってどういうことをやればいいのという部分。だからこそ補強で勝ち上がるんじゃなくて今のメンバーで勝ち上がることが大事なんだと思います。エスパルスが目指すべきところはJ1昇格で終わりじゃないからね。
 
以上を踏まえて僕は言い切ります。
 
開幕前にも同じこと言ったんだけど、内容が同じでも心境が違う。開幕前はただ戦力、組織力しか見てなかった。今は「力はある。だからこそ厳しい道のり」だとやっと気づきました。でもそれを乗り越えて昇格するから意味がある。だからこいつJ2舐めてんじゃね?と言われても言い切りますよ。1年でJ1昇格、達成しなきゃいけないからね。
 
外れたら?
実生活でも「ぜってー、優勝」とか言いまくっているので、上がれなかったらそうとう笑いものになります。それで許してね。去年もかなりいじられまくったし。まっ、今年はそいつら見返してやりますわ。頼むよー。