クロスを上げる時の2択

サッカーは不確定要素の多いスポーツであると言われる。いくら綿密に攻撃戦術を整備したとしても、出来るだけ優位な状況を作り出して後は不確定要素に身を任せると言っても過言ではないだろう。では優位な状況とはどのような状況か。

 

攻撃側から考えれば、例えば守備をしている選手より攻撃をしている選手の能力が高い時。守備者より背が高い、足が速い、テクニックがあるなど。これはキャスティングの問題。どのような能力を持つ選手をどこに配置するか。クロスの時、高さが足りない、またはボールの精度が足りないというのはこちらの問題である。もう良い選手を揃えて下さいとしか言いようがない。チームの予算にも影響されるだろう。

次にまた別の優位を考える。こんなのはどうだろう。攻撃側が複数の選択肢を持ち、守備側はその全てに対応出来ない状態。攻撃側は守備側に先に選択させ、常に逆を取っていけばいいのである。これも優位と言っていいだろう。こちらではクロスの時、どのように優位な状況を作るのか。

 

これは縦に2択。裏とバイタル。この場面では裏のFWにDFが引っ張られているのでもう一つの選択肢バイタルに出している。

SBから手前の選手にパスが出てDFが寄ってきているが、手前の選手がスルー。奥の選手にパスが通った。手前と奥に選択肢がある。手前と奥に横軸の2択。なるべく相手の手の内を先に見せさせて対応できない逆を取る。

高さがなくてもクロスから点を取る方法はあるということ。加えてさらに高さがあればより優位なのは間違いない。